この度、第42回日本神経放射線学会(JSNR Annual Meeting 2013)をお世話させていただくことになりました。実は九州で開催されるのは本会の42年の歴史の中で初めてのことです。私の師匠の高橋睦正先生が1984年に会長をなさっていますが、その頃は開催地が東京で固定されていました。神経放射線を専門にする九州の一人として感慨もひとしおです。
海外の神経放射線学会(韓国・台湾や米国のASNR、欧州のESNRなど)は、基本的に放射線科医のサブスペシャリティの組織として成り立っています。JSNRが大きく異なる点は、放射線科医と脳神経外科医を中心として、この領域の様々な専門家が協力しながら、大きな目標である神経放射線学の発展に取り組んでいることと考えます。我々はこの特徴をうまく生かさなければなりません。一方で、ASNRやESNR、アジアの神経放射線学会との交流をより積極的に進めることも本学会の発展に重要と考えます。今回は国際化を一つのキーワードとして、外国の神経放射線学会との交流を図ります。また神経放射線学に関連する学会は多数あり、中でも脳神経CI学会、IVR学会、脳神経血管内治療学会、磁気共鳴医学会などは特に関係が深い学会です。これらの学会とのコラボレーションも積極的に取り組みます。
九州は元気のよいアジアの国々に近く、地理的な重要性は益々高まると考えます。今回の会場は、新幹線小倉駅に近接しており交通至便です。日本中から多くの参加者をお待ちしています。
産業医科大学 放射線科学教室